久しぶりの体験談をUPしますね。あくまでも個人的な思い出話みたいなものですので、興味のある方だけご覧いただければと思います。前回は、中学の時のお話を書いたのですが、先日ふと小学生だった時の話を思い出したので、そのお話を書きたいと思います。

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それは、小学校へ入学して間もない日のことでした。たぶん、入学式も終わって1週間も経っていないように思います。

私は、早めに登校して薄暗い教室の中に入って、自分の席についたのでした。早い時間だったので、クラスメイトは2,3名ぐらいいたかな?とにかく、お天気が悪かったせいか教室が薄暗かったことは覚えています。

私はランドセルから教科書などをだして机の中に入れたのですが、ランドセルをどこに置いたらいいのかわからなかったんですね。机の脇に引っかけておくのか、自分のロッカーへ持っていった方がいいのか?

そんなことで困ってしまって、その場でキョロキョロ したんですね。そうしたら、後方から見慣れない女の子が1人近づいてきて、私に声を掛けてきました。

「どうしたの?何かわからないの??」

と不意に聞かれて私はなんのためらいもなく、

「ランドセル、どこに置くのかなって思って。」

と普通に受け答えしていたのでした。今思えば、それは私にとってはとてもすごいことだったんです。保育園入園と共に場面緘黙を発症した私にとって、家以外の場所で普通に話すなんて無かったのですから。今思えば、その時、話しかけてくれた子が同じ保育園の子じゃなく、見慣れない子だったので、普通に接することが出来たんじゃないかと。

それから、学校という慣れない場所で、気持ち的にすでにパニックになっていたんじゃないかと思うんですね。普段は何も話せないとはいえ、本当に、心から切羽詰まると、突然話しだしたり、自分でお思いがけないことをやらかしたりすることがありますから。。。(これって私だけ?)

そうそう、ランドセルの場所を教えて貰った私ですが、親切に教えて貰ったのに「ありがとう」の一言は言えずに、そのまま立ち上がってロッカーへランドセルを置きに行った気がします。その場で「ありがとう」っていう一言が言えていたならば、私にとってまた違った未来が広がったのかもしれませんが、残念です。私的には、その場で受け答えしただけでも精一杯だったのでしょう。

短くても大切な言葉ってありますよね。その時、その場に必要な大切な言葉。

緘黙だった私は、余計な言葉は言わずに済んでいるかもしれません。けれども、必要な言葉さえも言えずにいるのです。頭では理解しているにも関わらず、行動が伴わないジレンマ、このタイミングで言えばいいのに、言葉に詰まってしまう後悔。それは大人になった今でも、変わらずに存在しています。





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