たぶん12~13歳の頃だったと思います。

成長するにつれ、自分の将来のことを気にするようになりました。学校を卒業したら自分は何をやるのか?何をやりたいのか?いろいろ考えてもこれといって思いつかないし、けど目標は欲しいなあ・・・という時期がありました。

そんなある日、母親に「私は何になったらいいと思う?」と聞いてみたんですね。たぶん母はその時、とても忙しかったのでしょう。「え?(当時飼っていた)犬にでも聞いてみれば?」と言われたのでした。まじめな気持ちで質問しただけに、とてもがっかりしたのでした。

それから約半年後、仕事でずっと家を空けていた父が久しぶりに帰ってきていた時、父から「るいは将来、何になるつもりだ?」と聞かれた時がありました。私は以前、母に将来の質問した時以降、将来のことに関してまじめに考えることから少し逃げていた時期だったこともあり、その場しのぎに、「そうだね~、総理大臣にでもなろうかな♪」とふざけて答えたのでした。途端に父の顔が曇り、こう言いました。

「オレが子供の頃、親父に『将来何になったらいい?』と聞いた時に、親父が適当に『総理大臣にでもなれ』って言ってなあ。」

私はその時、知ったのでした。父はとてもまじめな気持ちで私に質問をしてくれていたことを。それから父親自身、子供の頃に私と同じように親に将来の質問をしてはぐらかされた経験があること。そして、”総理大臣”という言葉。それは父にとって、子供の頃の嫌な経験を思い出す、まさに”キーワード”だったのでした。

私は母親から受けた悶々とした気持ちを、偶然同じ質問をしてきた父親にぶつけてしまっただけなんですよね。今思うと、自分が本当に子供だったなあ・・・と感じ、反省しています。こういう経験があるので、私は自分の子供にはどんな質問にでもまじめに答えるように努めています。自分の子供に同じ思いをさせないように。親子3代で嫌な思いはしないように、ね。




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