前回書いた「6月18日は、”チビ”の命日(3)」からの続きになります。

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6月18日の朝、とうとうチビが亡くなってしまいました。

日に日に衰弱していく様子が伺えたので、なんとなく(今回の様子じゃ、チビはヤバイんじゃないか)って感じていたので、それなりに心の準備が出来ていたためか、そんなに動揺せずにチビの死を自分なりに受けとめていたような気がします。けれど、昨日まで生きていたチビが急にいなくなったという事実が後からじわじわと私の中で広がっていったのでした。

毎日の日課だったチビの散歩がなくなるということ。主を失い、ぽつんと寂しげな犬小屋。チビが生きていた時には気付いていなかったけれど、キッチンの洗い場に立つたびに、窓から見えるチビの姿をいつも目で追っていた自分に気付いたりもしました。

車に乗せてやったら、車酔いをしていたチビ。山菜採りにチビも連れていき、山でリードを放してやったら喜んで走り回っていたチビ。なんか臭いな、と思ったら、チビが全身、鶏糞だらけになった姿で現れ、近づいてくるとクサイので、母と私で、チビが走って近づいてくるたびに「あっちいけ~!」「こっちくるな~!」と言ったこともありました(笑)

チビの毛足が長いので、柴犬っぽくしてやろうと私がハサミでチビの毛をカットしてみたこともありました。(途中で挫折しましたが)ブラシで毛並みをとかしてやると、後ろ足も一緒に動かしていたチビ。頭とか首の後ろに洗濯ばさみを付けたら、前足で一生懸命洗濯ばさみを外そうとしていたチビ。その姿がかわいくて、ついついイタズラしていました(笑)大人しい犬で、私に口が開かないように鼻の所を掴まれても、(変なことするやつだな)っていう目で私を見ていたチビ。

普段はおとなしかったチビだけど、発情期にはなぜか決まって三日三晩、寝ずに吠え続け、母に「うるさい!」と犬小屋の中に閉じこめられていたチビ。あれは近所迷惑だったなあ。。あまり芸は教えなかったけれど、お座りとお手、それから、ご飯の時に「ちょうだいは?」って聞くと、「ワン!」と返事するのが唯一の芸だったチビ。家の中に入らないように母にしつけられたチビ。私が玄関のドアを開けて、「おいで♪」ってすると、入って良いのか悪いのか迷いつつ、ちゃんと教えを守って外にいたチビ。

思い返せば、私によくイタズラされてたね、チビは(笑)確かに、毎日のお散歩は嫌だったけれど、チビがいなかったら、私は母と2人暮らしだったわけで。。。チビはチビなりに母と私の心をそれなりに和ませてくれていたことにチビを失った今となっては気付かされたのでした。

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さて、チビが天に召された6月18日の夜。この時期はちょうど高校のテスト期間中で、私は1人、居間のテーブルを机代わりにして勉強をしていました。時間は夜の9時頃だったと思います。母は、早寝の人なのですでに就寝していました。私が黙々と勉強をしていると、急に居間のガラス窓が、

ピキーン・・・  ピキピキ・・・  キーン・・・

と鳴り出しました。最初は風で窓ガラスが押されてるのかもと思いましたが、この日は良いお天気で、風も強くなかったので、風ではない、とすぐに思いました。

チビが来た!!

そう私は確信していました。私は心霊現象を信じる方で、そういう類の本も読んだことがあったので、すぐにわかりました。窓ガラスが割れるような音って言うのかな、これは心霊現象の1つなのです。

それは、ラップ現象。

私はラップ現象が続いている間、どこかにチビがいるんじゃないかと思って、「チビ~!家に来たの~?」と呼びかけながら、目に見えないチビに向かって手を振っていたのでした。今思えば、ちょっと怖いような気もするけど、その時は全く恐怖心はありませんでした。不思議なものです。まだ亡くなったという感覚が薄かったのかも知れませんね。

ラップ現象は、1分ぐらいでおさまったのかな。そこはよく覚えていないのだけど・・・・その後は、チビが最後のお別れに来てくれたんだなって思い、嬉しい気持ちになって、勉強の続きをしたのでした。

翌朝。母に、昨日のラップ現象を話をしたところ、「やっぱり、最後に会いに来たんだろうね」って感じで話していました。それから、私が高校を卒業すると同時に、住居を田舎から関東に引っ越すことが決まっていたので、もしその時期までチビが生きていたとしたら、飼うことが出来ずに手放していた(もしくは、保健所行き)かもしれなかったので、チビは早めに死んでしまったのかもしれないね、最後まで飼ってやることが出来て良かったよ、という感じで母は話していたのでした。

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チビが亡くなってから、今年で15年が経ったわけですが。こんな風にチビのことを書き綴ったのはこれが初めてになります。チビと別れてから15年も経つというのに、私の脳裏にはまるでついこの間の出来事のようにチビの姿が思い出されます。ブログに改めてこういう形でチビのことを書き記すことで、少しでもチビの供養になればと思い、ここ数日、チビのことを書きながらチビのことを目一杯思い出していました。

正直、今でももっとチビと遊んでやれば良かったとか、もっとかわいがってやれば良かったとか、いろんなところへお散歩に連れていってやれば良かったとか、後悔することしきりなのですが・・・・

一番後悔していることは、一日一回とは言わずに、朝晩、お散歩してやれば良かった、ということ。おそらく、犬小屋の周りにおしっこをしないようにしつけてしまったのが、チビが病気がちだった一番の原因だったと思います。当時は、チビの気持ちなんてわからなかったし、わかろうともしていなかったのかも・・・・。犬なんて、人間の数倍体が丈夫なものだと思っていたし、こんなに早くチビとお別れになるとは思っていなかったし。。。

チビは、享年5歳(犬年齢でいうと、36歳)でこの世を去ったのでした。私はこの日以降、ペットを飼う資格は無いと今でも思っています。だからこそ、チビのこともずっと忘れずに覚えているのかも知れません。

チビが亡くなる3日前に母が撮影したチビの写真が残っています。リードを外され、裏庭の通路で伏せの姿勢のまま、カメラを見ているチビ。あの写真から放たれるチビの視線が私の脳裏に強く残っています。来年もきっとチビのことを思い出すんだろうな。

(完)

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