6月18日は、”チビ”の命日(2) 

2006, 06. 20 (Tue) 10:55

前回書いた「6月18日は、”チビ”の命日(1)」からの続きになります。


・・・*・・・*・・・*・・・


チビの世話をするはずだった兄が、高校進学のため家を出たため、思いがけずチビの世話をするハメになった母と私。我が家では、「家を汚されるのが嫌だから」という母の強い希望で、毎回犬を飼う時には、外に犬小屋を置き、そこで犬を飼うのが常識。チビも例に漏れず、外での生活を余儀なくされました。犬小屋は父が作ってくれたのでした。

「汚れる」ということをとても嫌がる母は、チビが犬小屋の周りで排尿をすることをとても嫌がりました。なので、(小さい頃からのしつけが大事)と、母はチビに犬小屋の周りで排尿しないようにしつけたのでした。(ただし、我慢できないだろうという理由で、ウ●チはOKでした。)

チビのご飯は、一日1回、朝だけ。しかも、ドッグフードではなくて、人間(母と私ですが)の食べ残し。別に、虐待してるわけじゃなくて、母や父の世代でいう犬の飼い方はこういうものなんだそうです。お水は常に与えていましたよ、もちろん。

犬小屋の周りで排尿しないようにしつけをしたため、チビのお散歩は毎日必須でした。当時、母は仕事をしていたし、私は学校があるので、朝はどうしてもお散歩が出来ず、チビのお散歩はどうしても夕方になってしまいます。

私が下校し、家路までの道を歩いていると、遠くから「キャンキャン!ワンワン!」と聞こえて来るんですよね。家が近くなるに連れ、鳴き声もはっきりしてくる。

紛れもなく、チビの鳴き声だ。

チビは一日1回のお散歩をどれだけ楽しみにしていることか。犬小屋の周りで排尿できないんだから、尿意もかなり我慢していることでしょう。けれど、部活を終えてヘトヘトになって帰宅する私にとっては、遠くから聞こえてくるチビの鳴き声は、日に日に不快なものとなっていたのでした。

家に帰れば、休む間もなくチビのお散歩に行かなければなりません。それは、お天気を問わず、やらなければいけないこと。おしっこを我慢しているチビは可哀想。けど、お散歩は面倒。仕方がないので、カバンを家に置いてすぐにチビのお散歩へ。私が犬小屋に近づいてくるのを見つけると、「待ってました!!」とばかりにチビは犬小屋の周りを動き回ります。

私がリードを持つと、ものすごい勢いで走り出し、リードを持つ私の手は、今にもちぎれそう。(ちぎれないでしょうけど)いつものポイントまで走って到着すると、チビのおしっこタイムだ。これがまた長い。約一日もの間、おしっこを我慢していたのだからしょうがないとは思うけど、チビが片足をあげた状態で、たぶん1~2分ぐらい。私はチビがおしっこをしている間、ぼ~っと佇んでいなければならない。これが私が散歩を嫌がる理由の1つでもありました。

私の後方を歩いていた人が、チビがおしっこをしている間に私とチビを追い越して前方を歩いていけるぐらい、チビのおしっこは長くて、私にとってはとても恥ずかしいものでした。しかも尿の量も半端じゃないし。。。

それから、チビのお散歩のスタイルも嫌でしたね。チビは常にリードを目一杯引っ張り、ピンとさせて、全体重を首輪の部分にかけて私を引っ張り、行きたい方向へ体を前のめりにして歩く癖がありました。私にしてみれば、リードを持っている手にチビのものすごいチカラと全体重がかかり、私も重心を後ろにして歩かなくてはバランスが取れないような感じになり、はっきりいって、お散歩じゃなくて、チカラ仕事なんですよね。それも嫌だったなあ。。。

なんだか、嫌なこと尽くしですが(笑)それからもう一つ。これはしょうがないけれど、やっぱりチビの毛色がまだらなのが、どうしても見た目が汚くて嫌でしたね。

ある日、夕方にいつものようにチビのお散歩をしていたのだけど、偶然、遠目で同級生の女の子がこっちに自転車で向かってくるのが見えました。どうみてもチビはかわいらしい犬じゃないし、はっきり言って見られるのが嫌だな、と思っていたのですが、同級生の子に気付かない振りをして、そのままお散歩を続けていました。私の後方で、同級生の子が「うわ、汚い犬~」と言うのが聞こえました。そして、私とチビの横を通り過ぎる時に、「るいさんちの犬?かわいいね~」と言いながら、通り過ぎていったのでした。

あの~全部聞こえてるんですけど

この時は、「うちの犬じゃなくて、兄の犬なんですけど!」って、言いたかったな。まあ、そういうことがあったというのもあるし、急に犬の世話を引き受けるハメになり、犬を飼っている・・・・・・というより、犬を飼わされてるっていう感覚が強かったから、余計にチビのお散歩が辛かったように思います。

チビはと言えば、私がお散歩をしてやったにも関わらず、母が通勤で使っていたスクーターの音が聞こえてくると、ワンワン、キャンキャン!!と吠えだし、何も知らない母にまたお散歩に連れていってもらったりしていました。ちゃっかりしてるところもあったんですよね、チビは(笑)

余談ですが、チビの鳴き声は夕方になるといつも私の住んでいる地域に響き渡っていました。私は地元の高校へ進学したんですが、高校は自宅から2キロほど離れていたのですが、高校から出てすぐの道で、小さく「ワンワン!!キャンキャン!!」と聞こえ、(嘘でしょ!?)と思ったのですが、帰宅したらやっぱりチビの鳴き声だった時には、ある種の感動を覚えました(笑)

こんな風に日常を送っていたチビと母と私との共同生活ですが、私が高校生になってもずっとずっと続いていくと思っていました。けれど。チビとの共同生活が終わる日が、刻々と近づいていました。


(つづく)


・・・*・・・*・・・*・・・


コメント

コメントの投稿

非公開コメント