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2019.02.13 (Wed)

9年間学校で一言も話さなかった人

テレビ朝日で放送されている2月11日放送の「激レアさんを連れてきた。」を観ました。この番組は、いろんな激レア体験をした方が出てきて、貴重な体験を話してくれます。私の好きな番組のひとつなのでいつも観ているのですが、先日は「少し意地をはったら引っ込みがつかなくなり、9年間学校で一言も話さなかった人」が出演されていました。体験者は、山下さんという男性。え?緘黙症とは違うの??という視点で最初から観ていました。

以下、私のうろ覚えですが、山下さんの体験はどんな感じだったか書いてみたいと思います。

きっかけは4歳の時の幼稚園への入園。幼稚園へ連れてこられた山下さんは、「知らない人ばっかりだ!!」と思ったとのこと。一人ずつ自己紹介をすることとなり、クラスの中で誕生日が早かった山下さんが、なんとトップバッターに指名されてしまいました。ここで緊張マックスを経験した山下さん。先生に促されるも固まってしまい、「何も言わない」という選択をします。これを機に、家以外では何も言わない時代がスタート。

小学校へ入学するも、変わらず話しません。意思表示は、首を縦や横に振る動作やジェスチャーがメイン。元々の性格は明るく、ひょうきんもの、悪戯もしたりしていたようで、声は出しませんが笑顔が出せていたこともあり、友達はたくさんいたようです。ただ、担任の先生(女性)はなんとか山下さんから言葉を引き出そうと、放課後、「話してくれるまで学校から帰しません」とかやってみたり(早く終わらないかな~と思っていたらしい)、心理学を勉強したことのある担任(女性)からは、山下さんが描いた絵(遠足か何かで楽しそうな様子の絵)を勝手に分析し、「みんな!山下くんの描いた絵はみんなが口を開けているんや!山下くんは本当はみんなと話がしたいんや!」と言ったとか。(本人は、違うんだけどな~と思っていたらしい)

担任の先生発案で、山下さんと先生だけの秘密の交換日記をやっていたこともあったとか。最初は日常の出来事を書いていたらしいんですが、だんだん日記に飽きてきた山下さん。なんと勝手にオリジナル小説を日記に書くようになります。その内容が、変な名前の主人公が、自分が自己紹介をしても笑われない国を探して旅に出るストーリーだったこともあり、「山下くんはこの小説でみんなに何か伝えたいことがあるに違いない」と分析した担任は、この小説が書いてある日記を勝手にコピーし、クラスに配ったらしい(勝手に配られたけれども、本人的には結構嬉しかったとか)。

初めて、クラスのみんなに声を聞かれたのは小5の時。授業参観日に一人ずつ作文を発表することになっていたのだけど、山下さんは声を出す気がないだろうと推測した担任(男性)は、その前日、山下さんにカセットテープを渡します。家で作文を読んで録音してきなさいと。授業参観日当日、山下さんは原稿用紙でカセットデッキを隠すようにして、作文を録音したテープを再生してやり過ごしたようです。カセットテープではあるものの、初めて山下さんの声を聞いたクラスメイトは、歓喜の声をあげて、授業後、山下さんの周りに集まってきたのだとか。しかし、これも学校で話し始めるきっかけにはならなかったようです。そしてなんと、小6の時には彼女までできちゃいます。聞き役専門だったようですが。

学校で喋れないという状態では、地元のちょっと荒れている公立の中学校は無理だろうと考え、私立中学の受験に挑みます。受験では、集団面接?があったのですが、山下さんの後方に知っている子が一人いたため、面接で一言も話さずに不合格となり、公立中学への進学が決定となりました。(知っている子さえいなければ、面接でベラベラ喋っていたと思うと本人談)

こうして、幼稚園入園から小学校卒業までの9年間、一切しゃべらなかった山下さん。ですが、ちょっと荒れてるという噂の中学へ進学するにあたり、「中学は、このままの状態では通用しないだろう」と感じ、ついに!卒業式で名前を呼ばれて「はい」と返事をします!自分の中では、「ゲームセット!!」という感覚だったとか。しかし、9年間学校で声を出していなかったため、声のチューニングが合わず、スカスカの声だったため、誰にも気付いてもらえず。卒業証書をもらう際、校長先生に「本当に一言もしゃべらなかったね」と言われ、「聞こえてなかったのか~」と思ったらしい。

中学入学後は、これまでが嘘のようにベラベラと話したそうです。先生に、「山下は喋るな!」と注意されるほど。山下さんの喋らない時代を知っている子から、「なんで今まで喋らなかったの?」と聞かれた際には、「喋るきっかけが無かった」と説明していたようです。


あるきっかけで話せなくなり、あるきっかけで話せるようになった山下さん。私的には、それって場面緘黙なのでは?とやっぱり感じてしまいます。私の体験した場面緘黙の症状とだいぶ一致しているんですけど。この番組を観た視聴者が、身近にいる緘黙症の子に対して、「あれって、意地を張っているだけらしいよ」と全ての子がそうであるような解釈をしてしまう可能性があるなあ、とちょっと心配になりました。山下さんの最初のきっかけは意地だったかもしれませんが、そのあとの経過は、やっぱり緘黙症のような気がします。

なんと山下さん。自分のこの体験を絵本にして出版しています。


こんな子きらいかな? (3) やましたくんはしゃべらない (こんな子きらいかな? 3)


こちらの著書にも、喋らなかった時代の話が出てくるようです。

ガケ書房の頃

応援ありがとうございますp(*^-^*)q


テーマ : 緘黙症 - ジャンル : 心と身体

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