2006.04.06 音楽のテスト
小学4年生の時の話です。

ある日、音楽のテストがありました。どんなテストかというと、教室の席順に沿って1人ずつ立ち上がり、その場で歌うというテストでした。周りでみんなが聞いているわけで、普段声を発する機会のほとんど無い緘黙児にとっては、本当に拷問のようなテストでした。

それでも、自分なりになんとかクリアしたいと思い、順番を待っている間、「ダイジョウブ、ダイジョウブ・・・・」「スグオワル、スグオワル・・・」などと、心の中で繰り返していたのでした。けど、心臓は既に爆発しそうなぐらいドキドキ。

そして、私の番が来ました。私はすくっと立ち上がり、歌い始めました。出だし好調。けど、歌いながら私の心の中では、葛藤が生じていました。

(歌い切らなきゃ・・・)(でも、歌いたくない・・・)

自分の中で葛藤が続き、そして途中から涙が溢れてきて、歌えなくなってしまいました。たぶん、(歌いたくない)という気持ちと、無理に声を出していたので限界が来てしまったんでしょうね。私はその場に立ちすくみ、担任のK先生に「はい、次!あなたは立ってなさい。」と言われ、そのまま残っているクラスメイトのテストが終了するまでずっと立ちすくんでいたのでした。

途中までは順調だったんだけどなあ・・・。普段の会話さえままならない人が急に人前で歌うっていうのは、到底無理な話だったのかもしれません。けど自分自身としては、歌うのも聴くのも基本的には好きなんですけれどね。

1つだけ救いだったのは、私の後にテストに臨んだクラスメイトの中にも、男の子が1人、やっぱり歌っている途中で泣き出して歌えなくなり、その場に立っている子がいたので、自分と同じ心境の子がいたんだと思い、多少ホッとしたような思い出があります。

この音楽のテストがあったのは1学期だったと思うのですが、3学期にもまたクラスの前で1人ずつ歌わされるテストがありました。給食の時間に1人ずつ前に立たされて歌ったのだけど、前回嫌な思いをしたので、前回と全く正反対なことをしようと考え、大きな声で歌いました。給食を食べていたクラスメイトが食べるのを止め、歌っている私の顔を見るぐらいの大声で歌いきったのでした。その後のK先生の一言。

「やれば出来るんじゃない。」

ぼそっと吐き捨てるように言われました。その言い方は、(最初からそうやって歌えよ)っていう心の声が聞こえてくるようでした。この時の担任のK先生には、ことごとく目の敵にされていたので、今後もたびたびK先生が出てくると思います。


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