小学3,4年生の頃の話。

クラスにKくんという男の子がいました。Kくんは、Rさんのことが好き。そのことは、なぜかクラスのみんなが知っていて、時折、Kくんのことをみんなで茶化すのでした。

Rちゃんがちょっと転んだり、困った様子をみせると、Kくんは「大丈夫?」とすぐに駆け寄って来ます。そうすると、周りにいるクラスの子達が待ってましたとばかりに節を付けて歌い出します。

「Rさんのためなら、エーンヤコーラ!」

Kくんは、まんざらでもない様子でRさんの心配をしています。すると、続けてみんなが歌い出します。

「るいさんのためなら、エーンヤコーラ!」

すると、Kくんは目の色を変えて歌ったクラスメイトめがけて怒り出します。これがいつものパターン。Rさんの比較対象人物として、なぜかいつも私が使われていました。当時、私とRさんが背格好が似ていた、というのもあったでしょう。けれど、Rさんが魅力ある人間の代表として扱われ、私が魅力のない誰もが嫌う人間の代表として利用されていたように思います。

今でも時々このことを思い出します。けれど、学校で感情を押し殺して過ごしていた私には、怒りの感情も悲しい感情も沸いてきません。学校にいる私は、本当に魅力にない人間らしくない存在だったのでしょうね。

一体誰が最初にこんな風に歌い出したのかはよくわからないのだけど、気が付いたらみんな歌ってましたね。当時は、このことをいじめだとは思わなかったのだけど、よく考えてみたらこれっていじめの一種だったのかな?今となってはわかりません。


追記:この歌の元になったものは、美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」だったようです。大人になってから知りました。

ちなみに、「ヨイトマケ」とは、建築現場などで、地ならしのために大勢が一斉に鎚(つち)を滑車で上げ下げすること、もしくは、そういう作業をする人、とのこと。この歌は、美輪明宏さんが1966年に作詞作曲したもので、女手ひとつで自分を育てた亡き母を回顧する歌なんだそうです。歌の中に、こんな歌詞が出てきます。

子どものこ頃に 小学校で
ヨイトマケの子ども 汚い子どもと
いじめぬかれて はやされて


なんだかこの歌詞と、私がこの歌の替え歌で囃し立てられていたことがリンクして、なんとも言えない気持ちですね。いずれにしても、私自身が馬鹿にされていたことは確かでしょう。大人になってから気付いた、事実でした。




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