「遊んであげて」 

2006, 02. 12 (Sun) 08:08

私が保育園時代の出来事です。

保育園での自由時間でのこと。園児達は思い思いに走り回ったり、すべり台で遊んだり、絵を描いたり・・・と笑顔が途絶えない中、私はいつも保育園の室内の、出入り口に近い壁に両手を後ろに組んで立ったまま寄りかかっていました。

誰にそうしろ、と言われたわけではありません。誰かに話しかけるでもなく、話しかけられるわけでもなく、ただそこにいてみんなの様子を見ている。いつもそんな感じでした。

ある日、いつものように壁に寄りかかっていると、同じ組の仲良し男の子2人組が私の前にやって来ました。そして何も言わずに突然私の手を引き、外へ連れだし、大勢で乗れる横乗りのブランコ(正式名称はわからないのだけど)の真ん中に私を乗せ、両脇にそれぞれ男の子が立ち乗りしをし、一生懸命にブランコを漕いでくれたのでした。でもそれはほんの少しの時間で、男の子達はその後、急に何事もなかったようにさあ~っとどこかへ遊びに行ってしまいました。

後で考えてみたら、男の子達が私のところへ近づいて来る前に、先生が男の子2人になにか話していたのを思い出しました。

「るいちゃんと遊んであげて。」

先生は、そう2人に話していたに違いありません。子供ながらに私はそういうことにはとても敏感でした。

私は、遊んでもらったんだ。

男の子達がどこかへ行ってしまい、また1人でいつもの場所へ戻っていく。あの時の漠然としたむなしい気持ちが今でも記憶の片隅に残っています。男の子達は先生に言われたから仕方なく私と遊んでくれたわけですが、ああいう気持ちの伴わない行動っていうのかな、ああいう形だけの行動って、全く持って相手の心に響かないものですね。楽しいとか嬉しいだとか、ちっとも思いませんでした。「なんだったんだ、今のは?」・・・それだけ。

義理で相手をされるぐらいなら、いつものように無視してくれた方がいいのにって思ったのでした。遊んでもらうより、いつものパターンを崩されることの方が嫌だったのかもしれません。



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