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2017/06
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「遊んであげて」
私が保育園時代の出来事です。

保育園での自由時間でのこと。園児達は思い思いに走り回ったり、すべり台で遊んだり、絵を描いたり・・・と笑顔が途絶えない中、私はいつも保育園の室内の、出入り口に近い壁に両手を後ろに組んで立ったまま寄りかかっていました。

誰にそうしろ、と言われたわけではありません。誰かに話しかけるでもなく、話しかけられるわけでもなく、ただそこにいてみんなの様子を見ている。いつもそんな感じでした。

ある日、いつものように壁に寄りかかっていると、同じ組の仲良し男の子2人組が私の前にやって来ました。そして何も言わずに突然私の手を引き、外へ連れだし、大勢で乗れる横乗りのブランコ(正式名称はわからないのだけど)の真ん中に私を乗せ、両脇にそれぞれ男の子が立ち乗りしをし、一生懸命にブランコを漕いでくれたのでした。でもそれはほんの少しの時間で、男の子達はその後、急に何事もなかったようにさあ~っとどこかへ遊びに行ってしまいました。

後で考えてみたら、男の子達が私のところへ近づいて来る前に、先生が男の子2人になにか話していたのを思い出しました。

「るいちゃんと遊んであげて。」

先生は、そう2人に話していたに違いありません。子供ながらに私はそういうことにはとても敏感でした。

私は、遊んでもらったんだ。

男の子達がどこかへ行ってしまい、また1人でいつもの場所へ戻っていく。あの時の漠然としたむなしい気持ちが今でも記憶の片隅に残っています。男の子達は先生に言われたから仕方なく私と遊んでくれたわけですが、ああいう気持ちの伴わない行動っていうのかな、ああいう形だけの行動って、全く持って相手の心に響かないものですね。楽しいとか嬉しいだとか、ちっとも思いませんでした。「なんだったんだ、今のは?」・・・それだけ。

義理で相手をされるぐらいなら、いつものように無視してくれた方がいいのにって思ったのでした。遊んでもらうより、いつものパターンを崩されることの方が嫌だったのかもしれません。



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テーマ : 緘黙症
ジャンル : 心と身体

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るい

Author:るい
場面緘黙・複数の恐怖症・吃音などの経験を持つ主婦。タイトル下の文にある「中間族」とは、自己診断で場面緘黙・恐怖症と知りつつも治療を受けるほどではなく、かといって世の中を上手く渡れない、そんな中間の立場で生活している自分を例えた言葉。知らない場所・空間の中にいるのが苦手。人や環境に慣れるまでに時間が掛かり、その間は会話がなかなか成立しない為、第一印象で「大人しい・根暗・変な人」と思われがち。基本的に面白いこと大好きな明るい性格。慣れればよく喋りますが、文字の方が自分を出せてる気がします。喋るより書く方が好き。

★息子(ゴン)の紹介・・・今春から高1の15歳。運動苦手・勉強苦手・生真面目・大人しいという性格上、未就学児の頃から小学卒業まで嫌がらせなどのトラブル多数。小5、小6の2年間、学級・学年崩壊を経験。嫌がらせ・いじめ・暴力による怪我やトラブルが日常的に。クラスが落ち着き始めた頃、元友達からのストーカー行為により、ストレス性胃炎での遅刻、欠席が頻繁に。区域外の中学で心機一転、すぐに友達も出来、順調に思えた中1の5月、左足不随をきっかけに不登校に(後に心身症と判明)。同7月、WISC-IVでLDと判明。発達性協調運動障害の傾向も。約1年間の通院・カウンセリングを経て徐々に登校日数が増え、中3は欠席ゼロで中学を卒業。推薦入試で第一志望の高校合格をゲット。現在は元気に登校中。

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