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2017/06
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一難去ってまた一難・・・(2)
つづきです。

診察室へ戻った夫は、点滴室のベッドへと移され、点滴を受けたままベッドに横になりました。でも、そこでまた嘔吐したり。点滴はあまり効いていないようです。1時間ほどたったころでしょうか、検査の結果が出て、脳に出血は確認されず、血液検査でも異常は無かったことを知り、心底ホッとしました。「脳梗塞の疑いもまだ無いとは言い切れないのですが、おそらく耳の方(の異常)からくる症状ではないか」と言うことで、点滴が終わって容態が安定した頃に帰宅して、家の近所の耳鼻科で検査してくれとのこと。内心、(こんな容態でどうやって帰宅して、どうやって耳鼻科に連れて行けって言うの!?)と思いましたが、2本目の点滴が終了するころには、容態が回復していることを祈って承諾。 

午前5時ごろ、夫がトイレに行きたいと、ふらふらしながらトイレへ。ベッドへ戻ってきたとたん、またしても激しい嘔吐。でも、嘔吐しすぎて夫の胃の中は空っぽで、ようやく出てきたのは少量の胃液だけ。横になってじっとしていれば大丈夫なのですが、体を動かすと吐き気をもよおしてしまうらしいのです。家にいる時では、吐き気と嘔吐で横にすらなれない状態だったので、これでも多少は点滴が効いていると言うべきなのかも知れません。この状態では2本目の点滴が終了しても嘔吐が治まりそうに無いなと思ったので、看護士さんに、「できたら、このままこの病院の耳鼻科で検査してもらえないでしょうか?」と何度か依頼してみました。看護士さんも夫の容態があまり回復していないことはわかっていて、帰宅しろとは言いにくかったのでしょうか、本当は他の科での診察には予約が必要で、飛び込みでの診察はあまりできないらしいのですが、「では、救急扱いで話を通してみましょう」と言ってくれ、ありがたいことに、このままこの病院で耳鼻科と神経内科で検査を受けられることになったのでした。夫がいつまでも苦しそうにしているのを見かねたのか、点滴に眠くなる薬を入れられ、夫はやっと眠ることができたのでした。

夫が眠ったのを見て、私も少しホッとしました。けれど、いつまた嘔吐するかと心配で私は眠れず。点滴は3本目に突入。正直、2本目の点滴が終わる頃には容態も安定し、帰宅できるかと思っていたので、想像以上に夫の容態が悪いんだなと思うと、いたたまれない気持ちにもなりましたが、私は夫の眠るベッドの横でじっと見守ることしかできないのでした。とりあえず、このまま病院で耳鼻科と神経内科の検査をするということが確定したので、自宅で待機してくれている義母に電話して、まだまだ帰宅できそうにない旨と、息子を学校へ送り出してもらえるようにお願いしたのでした。実はこの電話をする時、私がこの約1年間ずっと愛用していた携帯ストラップの紐がプッツリと切れてしまい、ゾッとしたのでした。大丈夫。夫はきっと大丈夫。ふとよぎる縁起の悪い妄想を払拭すべく、何度も自分に言い聞かせたのでした。

朝7時が過ぎ、息子ももう起きているはずの時間に、また義母に電話してみました。目が覚めたらパパとママがいなくて、息子もさぞかしびっくりしただろうと思い、電話口に息子を出してもらいました。

ゴン「もしもし?」

「もしもし、おはよう。あのね、パパが急に病気になっちゃってね、今、病院にいるのね。」

「うん。」

「悪いけど、ばあばと学校に行ってくれる?」

「うん。」

「自分で学校行く準備はできるよね?」

「うん。」

「じゃあね、よろしくね。」

「うん。」

電話の向こう側で終始、「うん。」だけだった息子。でもその声から、息子の不安そうな気持ちが十分過ぎるほど伝わってきて、いたたまれない気持ちになりました。かといって、私は病院からまだ離れるわけにはいかず、息子にはここで踏ん張って耐えてもらうしかありません。息子の不安な気持ちに気付かない振りをして電話を切ったのでした。

8時半になり、夫は車椅子で耳鼻科の方へ移されました。まだ耳鼻科の先生が入らしてないという事で、耳鼻科のベッドで横にさせてもらうことに。その後、9時過ぎから耳鼻科で検査、検査、検査。いろんな検査と診察を受けた結果、先生いわく、「これは(神経)内科じゃないね。」と。先生の下した診断は、「前庭神経炎」でした。初めて聞く病名に???でしたが、後からネットで調べてみてやっと納得しました。どんな病気かは、こちら(←クリック)やこちら(←クリック)のHPでわかるかと思います。

簡単に説明すると、耳の中には聴覚を伝える神経と平衡感覚を伝える神経があるのですが、平衡感覚を伝える神経(前庭神経)だけが突然障害を受ける病気が、前庭神経炎なんだそうです。有名な人で言うと、これの聴覚を伝える神経の方に障害を受けたのが、歌手の浜崎あゆみさんですよね(突発性難聴)。夫の場合、平衡感覚の方でしたので、聴覚にはまったく障害はありません。ただ、ふらつきはもしかしたら残るかもしれませんが。とりあえず、命には別状無いこと、若い人ほど治りが早いということを知り、安堵しました。

そうそう、検査結果が出るまでには1時間ぐらいかかったのですが、その間に夫が「お腹が空いた」と言うほどにまで回復し、そういえば朝ごはんも食べてなかったと、病院の売店で軽く買って食べたのですが、夫はあんなに嘔吐した人とは思えないぐらいの食欲でむしゃむしゃとサンドイッチやらヨーグルトやらをたいらげていました。点滴もかなり効いたということでしょうか。その後、また追加で点滴を2本ほど入れたのですが、その頃には車椅子なしでふらつきながらも歩けるようにまで回復、先生には、「まだ検査がいくつか残っているので、ふらつきもあるし入院した方が良い」とは言われたのですが、夫の強い希望で入院はせず、翌日また朝一で点滴と検査をしに来るようにということで、やっと帰宅できることになりました。

病院の会計では、受付の方に、「救急でいらして、そのまま今までいたんですか!?」と聞かれ、「はい」と答えたのですが、そういえばと時計を見てみると、午後2時。なんだかんだいって救急車で病院に運ばれてきてから半日が経っていたようです。タクシーで帰宅すると、お留守番してくださった義母も一安心したからと家に帰り、どうやら息子の下校時間までには私も夫も家にいることができました。家に着くなりまた「腹減った」と夫。うどんを作ってやるとまた横になり睡眠。

そろそろ息子が家に帰ってくる頃だな・・・とベランダに出てみると、学校から帰ってくる息子の姿を確認することができました。「ゴン!!」とベランダから声を掛けると、きょろきょろしている息子。もう一度、「ゴン!!」と叫ぶと、やっと気付き、私が手を振ると満面の笑顔で手を振り返していました。下校してもパパとママがいないと思っていたらしく、帰宅後の息子は、大喜びでした。

夫の病気の完治には、長い目で見てまだ1ヶ月ほどかかりそうですが、今回の一件で、普段健康でいられることがどれほど幸せであるかということ、いつもの日常を過ごせることがどれだけ幸せなことであるかを改めて実感させられたのでした。夫は滅多なことでは体調不良を訴えないで、我慢してしまうタイプです。普段、あまり風邪を引いたり体調不良を訴えたりしないのをいいことに、夫がいつも健康でいてくれるような錯覚を起こしていた私にとっては、今回のことは良い薬になったように思います。ここのところ、学校の委員の仕事のことでいっぱいいっぱいになっていた私に、夫はかなり気を使ってくれていたのかもしれません。

この病気は、疲れやストレスや睡眠不足などが蓄積すると症状が悪化するのだとか。夫の気持ちや体が平穏に保たれ、ゆっくりと休めるよう、今後はもっともっと労わってやろうと思っています。夫の病気に比べたら、学校の委員の仕事なんて、なんて小さい悩みなんでしょう!!夫の通院はしばらく続くと思いますが、気力とパワーで今月を乗り切っていこうという気持ちがさらに倍増しました。 

最後に・・・皆様も健康には十分気をつけて下さいね。こんな病気もあるんです。なんらかの参考になればと長々とドキュメンタリー風に書かせてもらいました。




テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

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(非公開コメント受付不可)

前庭神経炎・・初めて聞きました。
急に起こるなんて本当に怖いですね。
とめどない嘔吐が耳からきているなんて、想像もできませんでした。
うちが家族で風邪ひいてるなんて、軽いもんですね~
(しかも皆回復方向に向かってます)
私も、いつも健康だと自分でも言い張る旦那が倒れること、
普段あまり考えないので、いろいろ考えさせられました。

るいさんも、お疲れ様でした。
旦那様、早く完治しますように。
ずいぶんご無沙汰してしまいましたが、覚えていますか?(笑)


ご主人、大変でしたね。原因も分かり、容体も落ち着かれた様なので安心しました。うちの母も、数ヶ月前に同じ様な症状で救急車のお世話になりました。難聴もあって何度か繰り返してもいるのですが、今なお原因は特定されていません。年齢的な事もあるのかな。

本人が一番辛いんでしょうけれど、側にいる私の方は血の気が引いていく様な想いでした。そんな状態の時に、ご主人を励まされるなんて‥尊敬します!ご主人も心強かったでしょうね。

どうか心身共にゆっくりお休みになって(なかなか出来ないとは思いますが‥)お身体大事になさってください。


私の役員活動の方は、これからが正念場といったところです。○○周年という事で、記念式典やら祝賀会やら色々と続きます。

でも、一つの山場を乗り越える度に、確実に自信につながっていきますよね。そうあってほしいと願っています。

プライベートでは、忙しい最中に引っ越しもしなくてはならず、考えてるだけで今から体調を崩しそうな予感が‥(笑)


でも、家族の健康に比べたら、役員の事なんて些細な悩みですね。私も肝に命じます!

お互い無理せず、出来る事を精一杯やっていきましょうね。


●りるさんへ

こちらの記事も読んでくださりありがとうございます~。
前庭神経炎なんて、あまり聞きませんよね。
私も夫も、なにそれ?っていう感じでした。

前庭神経炎は、めまいの病気の中でももっともめまいの症状が激しいらしいです。
目が回りすぎると気持ち悪くなるため、吐き気や嘔吐を伴うようです。
直前まで何の前触れも無く、発作的に起こるので、気を付けようが無いですよね。

原因が確定されていない病気なのですが、風邪のウイルスが前庭神経に感染したため
などという考え方もあるらしいです。風邪もあなどれませんよ~
たかが風邪などと油断せず、しっかりと治してくださいね!
ほんと、健康第一ですね。お互い、しっかり治しましょう^^
●こまちさんへ

こちらこそご無沙汰しています、覚えてますよ!!
また立ち寄ってくださり、うれしいです^^

こまちさんのお母様も似たような症状だったのですね。
突然発症するもんだから、周りも本人もびっくりしますよね。
突発性難聴も前庭神経炎も病気を判断する決め手に欠けているらしく、
診断を下すには時間がかかるらしいですね。
疑わしきあらゆる病気の検査をしまくって、一つずつ他の疑わしき病名を消去
していく除外診断による診断になるらしいので、こまちさんのお母様の原因が
まだ特定できないというのは、そういう理由なのかもしれませんね。
おそらく前庭神経炎だろうというだけで、うちの夫もまだ検査が残っている状態です。

こまちさんのお母様は、何度か繰り返してるんですね。
また夫のあの姿を見るかもしれないと思うと、心底ゾッとします。
ものすごい勢いで吐しゃ物を吐き出し続けていましたから、たとえは悪いですが、
「まるでマーライオンのようだった」と後から夫に伝えると、夫は笑っていました。
あの時、夫を励ますことができたのは、脳の病気ではないだろうという気が
していたからだと思います。もし夫に手足のしびれ、言語障害、麻痺のような
症状があったとしたら・・・・きっと今回のようには振舞えなかったと思います。
お母様の原因が早く特定され、正しい治療法が早く成されることを祈っています。
二度と病気を繰りかえさないためにも。お大事になさってくださいね。

話は変わりますが、こまちさんの役員活動、私の数倍大変そうですね。
記念式典、祝賀会・・・それに加え、プライベートで引越しですか!?
考えるだけで胃腸が病んできそうです。。。

>お互い無理せず、出来る事を精一杯やっていきましょうね。

ほんとにその通りですね!こまちさんの前向きパワーを受け、私も乗り切りたいと思います!
(長々とコメントしてしまい、すみませんでした~)
驚きました。
大変でしたね~お疲れ様でした。

旦那さんが早くよくなられることを祈ります。
●小林さんへ

いつもコメントありがとうございます~
滅多に風邪すらひかない夫ですが、数年に一回のペースで、
病院で検査が必要なレベルの病気をしてしまう夫ですi-229
大きな病院が比較的近所にあるので、本当に良かったなと思いました。

今はだいぶ落ち着いて、首を急に動かしたりした時に多少ぐらっとするぐらいで、
めまいはほとんどしないみたいです。一昨日ぐらいまで、まっすぐに歩いているつもりが
右に曲がってしまう状態だったのですが、それもだいぶ回復されたようです。
会社の上司の計らいで今週ずっと休ませてもらえたので、回復も早かったのかな。
(夫は帰宅した翌日には通勤するつもりでいました)

小林さんも健康には気をつけてくださいね!
家族の大黒柱が倒れると、ほんと大変ですから。
その後、いかがですか?

いろんな病気があるんですね~!

私は病気と言えないかも知れませんが、痛風の発作を起した時は本当に酒飲むのやめよう!と、思ったほど切ない痛みが1週間ほど続いて、その後けろっと治まって・・・それから尿酸値等いろいろ気を付けはじめて、近頃は血液検査の数字も一般人並みになってまいりましたが・・・!

小さい子供、親、家族を残して、さっさと旅立つ訳に行きませんからね。
私ももっと気をつけます。

るいさんも気をつけて!!
●小林さんへ

気に掛けてくださり、ありがとうございます~。
あれから夫の体調は急激に回復し、多少のふらつきはあるものの、
昨日から社会復帰(大げさかな?)しています。
会社では、夫の病気のことがかなり噂になっていたみたいで、
いろんな人から声を掛けられたと言っていましたよ。

小林さんは、痛風の経験があるんですね~。
私は経験ありませんが、かなり辛いらしいですねi-238
夫は痛風の経験ないのですが、尿酸値が高くなる体質らしくて、
尿路結石はもはや持病といってもいいと思いますi-229
子供の頃から10年に1回、結石による激痛で転げまわっているそうです。
私はまだ1度しかそういう夫の姿に遭遇していませんが。。。

それにくらべ、私はといえば今のところ大きな病気はしたことないですね。
1歳ぐらいの頃に百日咳で入院したみたいですが、記憶にありませんし(笑)
とはいえ、いつ病気をしてもおかしくない年齢ですので、健康には
十分気をつけたいと思います。
お互い、健康でいましょうね^^
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るい

Author:るい
場面緘黙・複数の恐怖症・吃音などの経験を持つ主婦。タイトル下の文にある「中間族」とは、自己診断で場面緘黙・恐怖症と知りつつも治療を受けるほどではなく、かといって世の中を上手く渡れない、そんな中間の立場で生活している自分を例えた言葉。知らない場所・空間の中にいるのが苦手。人や環境に慣れるまでに時間が掛かり、その間は会話がなかなか成立しない為、第一印象で「大人しい・根暗・変な人」と思われがち。基本的に面白いこと大好きな明るい性格。慣れればよく喋りますが、文字の方が自分を出せてる気がします。喋るより書く方が好き。

★息子(ゴン)の紹介・・・今春から高1の15歳。運動苦手・勉強苦手・生真面目・大人しいという性格上、未就学児の頃から小学卒業まで嫌がらせなどのトラブル多数。小5、小6の2年間、学級・学年崩壊を経験。嫌がらせ・いじめ・暴力による怪我やトラブルが日常的に。クラスが落ち着き始めた頃、元友達からのストーカー行為により、ストレス性胃炎での遅刻、欠席が頻繁に。区域外の中学で心機一転、すぐに友達も出来、順調に思えた中1の5月、左足不随をきっかけに不登校に(後に心身症と判明)。同7月、WISC-IVでLDと判明。発達性協調運動障害の傾向も。約1年間の通院・カウンセリングを経て徐々に登校日数が増え、中3は欠席ゼロで中学を卒業。推薦入試で第一志望の高校合格をゲット。現在は元気に登校中。

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