前回書いた体験記事「Kちゃんから贈られた、新たな出会い」からの続きになります。

高校へ進学したのをきっかけに、急激に親しくなった私とSちゃん。
SちゃんはKちゃんとはまた違った意味で、天然な感じで明るい子でした。でも、小学生の頃はどちらかというと暗い感じの子だったという話をKちゃんから聞いた時にはびっくりしたものです。とてもそんな風には見えないくらい、明るくておしゃべりな子だったから。

何かがきっかけになり、自分の殻を破ったんでしょう。私にとってはそんなSちゃんがとても羨ましい感じもあったかな。Kちゃんとは純粋に「友達」という感じでしたが、Sちゃんとはどちらかというと「ライバル」的な感覚があったような気がします。

なにはともあれ、学校にいる時は、とにかくSちゃんといっしょに行動していましたね。Sちゃんの方も、当然のように私と一緒にいてくれ、決して強制したわけではなかったのですが、お互い慕っていた感じですね。中学の後半、Kちゃんと過ごせたことで、学校で多少は笑ったり話したりすることに慣れていたおかげで、高校生活のスタートは今までの学校生活の中で一番気を楽にして過ごせたように思います。ある程度、困った時の対処法なども心得ていたこともあるし、単語を繋ぎ合わせたような会話でも、自分で話すことで解決することもできるようになったし、比較的楽しく過ごせたかなと思います。とはいえ、自分で行動を制御してしまうことも多々ありましたが。

Sちゃんは積極的な子だったので、好きな先輩ができたといっては騒ぎ、手紙を渡したとか、バレンタインデーにチョコを渡すだとか、そういう話もたびたびあって、相談されたりだとか、話を聞かされたりもしましたね。いずれにしても、人と話をすること自体が難しい私にとっては、誰かを好きになるとだとか告白するだとかそういう話は全く縁のないものであって、自分とは一生無関係の話だと思っていました。だから、アドバイスらしいことも特にできなかったし、Sちゃん的には他の友達にも恋愛の相談をしていたようです。まあ、それが私に相談するより懸命だったと思います(笑)

そういうSちゃんでしたので、こういう質問をされたことがありました。

「るいさんは、誰か好きな人とかいる?」

正直、誰かを好きになる感覚がよくわからないまま生きていたので、好きな人と聞かれてもとは思ったのですが、好きな人が一人もいないというのもなんか寂しいなと思い(笑)、誰か過去に気になった人がいたかな・・・・?と思い返したところ、1人の男の子の顔が浮かびました。

あれは、私が小学5年生の頃のこと。学校で縦割り班(1つの班を1~6年生数人で構成するやつですね)で掃除をするのですが、その時の私がいた班の班長だった6年生の男の子。ある教室の掃除をしていた時に、机の上に置いてあった誰かが着替えたジャージのズボンのお尻のところが膨らんでいたのが気になったので、手でポン!と潰したんですね。その時に、「なにやってんの~」と笑いながら班長だった男の子が声を掛けてくれたのを思い出しました。その時、男の子が私に話し掛けてくれたことで楽しい気持ちになり、すごく嬉しかったのを覚えています。

そういえば、それ以来、なんとなくその男の子のことを気にかけていることを思い出し、とりあえず、Sちゃんにはその男の子が私の好きな人だということにすることにしたのでした。当時私にとっては異性よりも友達がいるかいないかの方が重要でしたので、本当にその男の子のことが好きだったのかは不明ですが、Sちゃんの質問に対しての答えとして、「自分の好きな子」として意識させられたことで、逆にそれ以降がその男の子のことを意識した感じがありましたね。

その男の子は同じ高校に進学していましたので、たまに学校で見かけたりしましたが、小学生当時からの爽やかな感じの印象が変わらないままだったので、タイプかどうかは自分でも解からないけれど、嫌いではなかったように思います。

数ヵ月後、私と同じ部活の後輩だった女の子と付き合ってるという噂を耳にし、なーんだ、と思った記憶があります。その子と付き合う気は毛頭無かったのですが、相手の女の子がちゃらちゃら系だったので、そういう趣味か、と思い、なんかがっかりでしたね。
そんなこともあり、その男の子を意識していたのはほんのわずかな期間でしたが、今思えばそれが私にとって初めての恋愛感情だったのかもしれません。
「その人のことが気になる」っていう感覚が、人を好きになる始まりなんだろうなと今では思うので。


そうそう、話は戻ります。
ということで、Sちゃんの、「るいさんは、誰か好きな人とかいる?」という質問に対し、私はその男の子のことをイメージしながら話をしたのでした。おそらく、私に好きな子がいるという話になるとは思っていなかったのでしょう。Sちゃんは「なんかこっちが照れるからもういい」と顔を真っ赤にしながら質問をやめたのでした。


今回は、なんかこういう話しを書くつもりは無かったのですが、急に思い出したので書かせてもらいました。そうそう、こんなこともあったなと思いながら(笑)
今日はもう、長文になってしまったので、続きは次回にしますね。



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